卵管①

卵管は腹腔内で子宮広間膜の上縁を横行し、卵巣と子宮とを連ねる約10~15cmの管である。卵子を運ぶという考えから、古くは「輪卵管」という用語があった。卵巣からの卵子と子宮からはい上がってきた精子が授精する場所であるので授精管ともいえる。実際に受精が起こるのは、腹腔口に近い卵管膨大部(外径5~10mm)である。

卵管は、ヴサリウスの高弟ファロッピオにより発見されたことから、「ファロッピウスの管」とも呼ばれている。ラテン語では、"Tuba uterina"と言われ、形がラッパに似てるところから名づけられたのである。それが英語のtube(管)の意とされた。

我が国では、卵管のことを、俗に「ラッパ管」と呼ぶこともあるそうだそうだが、このラッパもtubaからきたもので、他に「耳管」"tuba auditiva"もそう呼ばれている。

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