どんな名医でも、治る気のない人は治せない



交通事故にあったときの流れを説明していきます。

解りやすい説明をさせていただきます。実際、保険などの専門知識が必要なものは素人にはわかりにくいものです。これらの動画を見ておけば、ある程度の知識が備わります。

以前「早く良くなるという気持ちが大切」という事をお話しましたが、同様に、「自分から治る気の無い人」を治せる名医はいません。医者だけでなく、治療家一般にいえることだと思います。「病院に通っているんだから、治してくれるはず」だとか、「時間が経てばいずれ治るだろう」といった、他力本願の気持ちでいるのは良くありません。治療家に出来る事は、患者さんが回復に向かうためのお手伝いでしかないのです。

特に交通事故による「むち打ち症」で通院する場合、その治療費は加害者側の損害保険会社から支払われる事が多いのですが、自分で支払ってるわけではないため、のんびりと構えてしまう方が多いようです。そのため、治療期間が長くなったりして「これ以上通院が続くと治療費が出せなくなります」というような事を言われて慌てだして、急いで治してくれ、と訴えてくる患者さんもいらっしゃいます。

また、今通っている治療機関での回復がはかばかしくないのにも関わらず、「転院すると、今見てくれている先生に悪いから…。」と気兼ねして通い続けた結果、一向に回復しないまま治療費が打ち切られてしまうという事も少なくありません。そもそも一番大切なのは自分自身の体なので、もっと自分本位に考えても良いと思います。一般的にむち打ち症は軽度であれば、1.5~3ヶ月程度で完治するといわれております。通院し続けてても良くならない方は、「治療機関を変えてみる」とか「治療法を変えてみる」のも選択肢の一つだと思っていても良いでしょう。

治療に通って数ヶ月以上経っても症状が全く改善しないのであれば、それは治療方法が合っていないという恐れもあるので、他の治療法や治療機関に相談してみても良いでしょう。違う角度から検査したり、施術したりすると、早く回復に向かう事もあります。
「ケガを治すために医療機関に通う。治らなければ転院する。」これは患者さんの当然の権利だと思います。
「仕事が忙しい」という理由で通院が続かない方もおられますが、患者さんご自身が「治すのだ」といった強い意志を持ちつつ治療に取り組めば、ケガの状態も生活スタイルも自ずから変わってくるでしょう。まずは、患者さんご自身がその意識を強く持っていただきたいと思っています。

参照文献:
「むち打ち症を治すための8つの鍵」柳澤正和(一般社団法人 むち打ち治療協会 代表理事) 著

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