むち打ち症、早期手当の重要性



交通事故にあったときの流れを説明していきます。

解りやすい説明をさせていただきます。実際、保険などの専門知識が必要なものは素人にはわかりにくいものです。これらの動画を見ておけば、ある程度の知識が備わります。

症状が軽度の方に多く見受けられることなのですが、むち打ち症はそのまま放置しておいても自然に治るものだと思っておられる方がいらっしゃいます。以前、人間には自然治癒力があるということをお話ししましたが、自然治癒と自然放置とでは全く意味合いが違います。自覚症状が鋭い痛みであったり、多少のこわばりを感じるくらいであると、つい我慢してしまったり、仕事などの忙しさにかまけてしまって、治療に行くのを怠りがちになってしまいます。

しかし、これまでに何度もお話ししてきたように、むち打ち症の特徴の一つとして、自覚症状が現れ始めるのは、首に強い衝撃を受けてから通常は2~3日後、遅い場合ですと1~2週間後ということもありますから、痛みの原因が「首に衝撃を受けたこと」ということ自体を忘れてしまって、肩こりや首こりの一種だと思ってしまう場合も良くあります。そうなると、もう、治療院に行こうという気持ちすら起こって来なくなる場合もあります。

しかし、実はこういう錯覚が最も怖いのです。肩こりや首こりの一種だと思い込んでしまい、自己流のマッサージをしてしまっていたり、巷によくあるマッサージ屋さんなどで変に揉まれてしまったために、返って症状がわるくなってしまったり、ということも、少なくありません。過去2週間以内に首への衝撃を受けたことがあったら、早めに専門家の診断を受けてください。
無意識に慢性化させてしまったむち打ち症は、自然に回復させることが難しく、原因不明の痛みとして様々な症状に悩まされ続けることになるのです。だからこそ、交通事故に遭ってしまった場合は、首に衝撃を受けた、受けていない、にかかわらず、必ず専門家にみせていただきたいと思います。

こうしたことを繰り返しお話しするのは、早い時期に、正しいむち打ち症治療を受けていたら数か月で完治したかもしれないのに、それを怠ったが故に慢性化してしまったという事例に、私自身、数多く出会って来ているからなのです。よくあるのは、「痛いのは気のせいです。」と言われ、精神科や心療内科で、長年薬を服用し続けてる、等です。決して、身体に良い事ではありませんよね。
こうした事にならないよう、交通事故に遭ってしまったら、ちゃんとした専門家を受診しましょう。

参照文献:
「むち打ち症を治すための8つの鍵」柳澤正和(一般社団法人 むち打ち治療協会 代表理事) 著

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