秋の味覚-ぎんなん



今日は風情も漂う銀杏(ぎんなん)をとりあげてみましょう。
イチョウの実です。
イチョウは中国原産の落葉高木で、広葉樹にも針葉樹にも属しません。
オスとメスの木があって、ギンナンがなるのはメスの木なんですよ。
イチョウの木って実はジュラ期の頃からあったのですよ。
約1億5千年以上前です。氷河期さえ生き抜いてきた生命力です。
原爆が落とされた荒野に始めに芽を出した植物だそうです!

イチョウの葉は秋になると鮮やかな黄色に色づき、美しい風景を演出します。
街路樹や神社、公園などでよく見かけますよね。
そして実がなる頃になると、落ちた実を拾い集める人も多いです。
独特の臭いがありますが、外側の部分を腐らせて取り除く作業さえすれば
おいしいギンナンがタダで手に入ります(^^)
素手で触るとかぶれるので、手袋をして触ってくださいね。

ギンナンは堅い殻があるので食べにくいのではありますが、
とてもきれいな緑色ですし、独特の旨味と苦味があって、ファンの方も多いですね。
ただ、食べ過ぎると中毒をおこす恐れがありますので、
食べすぎには注意してくださいね。
目安としては、1日5~7粒くらいでよいでしょう。

栄養素としては、たんぱく質、糖質、脂質とそろっていて、
ビタミンCやベータ・カロチン、カリウムも豊富です。

強精、強壮作用があり、高血圧を予防する働きがあります。
頻尿や夜尿症に効くので、冷え症の方にもいいですね。

ベータ・カロチンは体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜を保護し、
免疫力を高めます。目にもいいですね。

ギンコライドという成分を含み、血栓の生成を妨げる働きがあります。
脳血栓や心筋梗塞の予防になります。



それでは漢方的に見ていきましょう。
性質は平、収れん作用があります。
臓腑は脾、肺、腎に入ります。
東洋医学的な効能としては、
れん肺平喘、肺の機能を回復させ、喘息を解消します。
収渋止帯、つまり炎症をおさめ、おりものを止めます。

体質的には、寒熱の偏りがないので、あらゆるタイプの方にOKです。
とくに、血行が悪い方、血圧が高い方にはよいでしょう。
小さな実でも栄養がたっぷりなので、たくさん食べると鼻血が出たり、
中毒をおこしますので、とくに胃腸が弱い方は控えめにしておきましょう。

気管支炎の方は少しずつでも毎日食べるといいですよ。
ギンナンは喘息にも効く漢方薬なんです。
また、イチョウの葉の薬効にも昨今は注目を集めています。
血中コレステロール値や血圧を下げ、抗菌・ウイルス作用があるそうです。
また、ボケ防止にいいということで中高年に人気のサプリになってます。

葉っぱは防虫効果があるので、本のしおりにするとよいそうなんですよ。
今年はもう散ってしまいましたが、来年は拾って本にはさんでおきましょう。

食べ方ですが、買ってきたギンナンはフライパンで乾煎りするといいのですが、
もっと簡単にしたい場合は、封筒に入れて電子レンジでチンするといいそうです。
中でパンパンとはじけますが、後で殻と渋皮が向きやすいのです。
30秒くらいから調節してください。
あとは、そのまま食べてもいいのですが、茶碗蒸しに入れたり、
酒を入れて炊いたご飯に混ぜて銀杏ご飯にしたり(炊き込みご飯もいいです)、
あとは炒め物や揚げ物にもいいんですよ。
ほろ苦い、秋の味を堪能してくださいね。

あなたの妊活を応援します!

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