お米



人は自然の一部、はたまた、人も自然。
みなさんの身体には46億年分の自然の記憶が受け継がれているんです。
普段はあまり意識することはないですが、本当にすごいことです。

東洋医学ではここを”とっても大事”にしますのでテーマとして選びました。
テーマとしては幅広いので、そのなかから少しでも役立つことをお送りできればと思っています。

今回は「お米」についてお話しますね。

日本にとって、日本に暮らす人にとって、素晴らしい穀物です。
栄養の面でとても優れた食物であり、なかでも玄米の良さはいろんなメディアをにぎわせていますので、ここでは栄養面以外のお米の素晴らしさをお伝えしたいと思います。

稲作では、桜の季節が過ぎて、五月(さつき)となると田植えが始まります。

そんな桜も五月もお米に深~いかかわりがあります。
田植えが始まるというだけではありません。

さくら、さつき。ともに始めに”さ”がつきます。

これは一説では穀物の霊を意味すると言われています。

さくらの”くら”は”座”を意味していて、春になると穀霊が宿る花として、
自然の恵みに感謝しつつ豊穣を祈って桜を愛でてきたんです。
すてきな文化だと思いませんか!

さつきは大切なお米の田植えの月だから”さ”つき。

お米は栄養に富んだ水が豊かだったり四季があったり、
それらの日本の風土にすごくあった穀物で、そこに人の手が添えられてきたからこそ、日本で稲作が盛んになり得ました。
さくら、さつき、といった言葉もそれを表してくれています。

かつては弥生時代から稲作が始まった、と言われていましたが、近年では、考古学の進歩もあり、「米は南方から伝わって、縄文時代から、ずっと稲作が行われていた」ということがわかっています。最初は畑で育てられていたものが、縄文時代の後期から水田で、現在のような農耕が行われていたという事も。

そして代々、日本に住む人たちがお米を食べ続けてきたからこそ、私たちの身体にしっかり取り込まれるようになったんです。

伝統の力ですね。

お米って素晴らしい!

どれだけ科学などの文明が発達しても、私たちは自然の一部、
自然そのものですから、自然の恵みがあってはじめて生きていけるんだなぁ、と改めて思います。



食事の時にいつもはテレビをつけながら、雑誌・新聞を読みながらと、
“ながら”食事が多くなりがちです。

そこでその”ながら”を一度やめて、ゆっくりと食べ物を味わってみてください。
すごく気持ちが落ち着いたりしますよ。
ご家族と一緒に食事の時はご紹介した桜や五月やお米の話なんかをきっかけに、楽しく味わってみてください。

お休みで天気の良い日は、近くの公園におむすびを持って出かけるのも良いですよ。

逆に時間のないときは、お米だけでもゆっくり味わってみてください。

楽しくリラックスして食事をとると身体がしっかりとその恵みを受け取ってくれます。

東洋医学では心と体は一つなんです。

もちろん栄養バランスは大切です。
でもバランスを大切にするあまり、食事を楽しむことを忘れちゃったりします。
頑張って栄養に配慮した食事を作ったらなおさらです。
楽しくリラックスして食べてみましょう。効果倍増です!

たとえ配慮できなくても、まずは楽しくリラックスして食べてみてください。
身体はきっと喜びますよ!

あなたの妊活を応援します!

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