夏の味覚-アボカド



アボカドはメキシコや中央アメリカ原産のクスノキ科の植物。
熱帯、亜熱帯で育つので、日本では比較的新しい果実です。
果実、といっても、甘くないので野菜のイメージが強いでしょうか。
日本語では、表皮の見た目からワニナシと言ったりもするそうです。

日本ではわずかに和歌山や愛媛県など温暖な地域で生産されているようですが、ほとんどがメキシコからの輸入品です。

本場メキシコではサルサに欠かせない食材で、日常食のトルティーヤにつけて食べるのですね。

これからの季節のアボカドは油のりがよく、特にねっとりしておいしいそうですよ!

ただ、買ったばかりのものはまだ完熟していないため、すぐに食べると固いし、苦いのです。
常温で放置し、皮の色が黒くなって実が柔らかくなれば食べごろです。

アボカドは「森のバター」と言われるくらい脂肪が多いのが特徴です。
ギネスブックにも世界一栄養価の高い果物として載っています。
でも脂肪というと敬遠されそうですが、怖がる必要はありません。
2割も含まれる脂質のほとんど(80%)は不飽和脂肪酸なので、
血中コレステロールを増加させることはありません。

若返りのビタミンと呼ばれるビタミンEも非常に多いのです。
抗酸化作用で、老化防止に効果があります。

ほかにもリノール酸、オレイン酸など、健康食として注目されています。
太りにくい体質づくり、血行促進、動脈効果の予防などにも役立ちます。

最近では肝機能を強化する効果が期待できるという研究報告もあります。

ただし、カロリーは多目です(;^_^A) ので、食べすぎはよくないですね!

切ったものは変色するのでレモン汁をかけ、ラップをして冷蔵庫で保存しましょう。
おいしいアボカドの見分け方ですが、
ヘタと皮のすき間があまりなくて、皮が黒く、張りがあってツヤツヤしていること。
過度に柔らかすぎるのは避けましょう。
後は購入してから常温で追熟させるのです。

アボカドを食べたら種をきれいに洗ってから水耕栽培すると
割と簡単に芽が出て観葉植物になりますよ。
ただし、冷蔵庫保存したものは芽が出ないことが多いそうなので、
常温保存しましょう。



女性にとってうれしい成分が豊富なアボカドを、今度は東洋医学的に見ていきましょう。

アメリカ産のアボカドですが、中国では油梨と呼ばれています。
脂質が多いからですね。

性質は平、つまり寒熱の偏りはありません。
潤、降作用があります。
まさしく、潤いのモトなのですね!
臓腑では胃、肺に入ります。
五味では甘味に入ります。

東洋医学的な効能としては、
潤腸通便、つまり腸の粘膜を潤わせて、便通をよくします。
補中益気、適量を食べると、胃腸の働きを助け、気を高めてくれます。
あと、美顔なんてのもあります(^^♪

体質的には、潤す作用が強いので、陰虚体質の方が一番向いています。
降作用は、血圧が高かったり、いつも微熱があったり、肝気が上っているタイプ向きです。

逆に、冷え症だったり、消化の力が衰えている方は控えめに。
アボカドは熱帯、亜熱帯地方の植物なので、陰性が強く、身体を冷やしてしまいます。
そして、脂質が多いために消化に負担がかかるのです。
栄養をつけるためにたくさん食べると逆に消化不良になってしまいます。
もともと消化不良ぎみの方はやめておいたほうがよさそうです。

さて、おいしい食べ方ですが、本場メキシコではグワカモーレといって、
ディップのような形で食べるのが普通ですね。
柔らかいものを使えばちょっと混ぜただけでクリーム状になります。
タマネギやトマトのみじん切りを混ぜます。
濃厚でおいしいですよ。パーティ向けの一品ですか。

でも意外と和風も合うのです。
簡単に、わさび醤油がサッパリいただけて、いいですね。
まぐろとの相性がよく、角切りの切り身とアボカドを、これまたわさび醤油であえます。
丼にしてもいいですね。
私はわさびに飽きたらお醤油とちょっとゴマ油を香りづけに入れてみます。
いつもだと苦しいですが、たまにはいけますよ(^^)
おかか和えもあっさりいけます。
逆輸入のカリフォルニア・ロールが人気ですが、巻き寿司の具に欠かせません。

他には、豆乳とあわせてスープにしたり(ドリンクでも)、パスタソースにもなります。
サラダに使いやすいですが、マヨネーズと合わせるのが手っ取り早くて
おいしいとはいえ、ちょっと油が多すぎるような気もしますね。

陰虚で身体が熱っぽく、お肌が乾燥がちの方、便秘の方、
ぜひ一度試してみてくださいね!

あなたの妊活を応援します!

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