【食養生】夏の味覚-かぼちゃ



今日は南瓜を取り上げます。

カボチャ(南瓜)の原産地はアメリカ大陸とのことですが、
日本にはカンボジア経由で伝来したため、このように呼ばれるようになりました。
江戸末期にはいわゆる西洋カボチャも伝わりました。
今では世界中で栽培されているウリ科の植物です。
ホクホクとした甘い栗カボチャは西洋カボチャ、
ネットリした黒皮南瓜などは日本カボチャの一種です。
変り種としては、金糸瓜という「そうめんかぼちゃ」や、
ズッキーニ(意外にカボチャの仲間!)もありますね。

「冬至にかぼちゃ」といいますが、カボチャの旬は実は夏です。
でも貯蔵するとデンプンが糖分に分解されて美味しくなるので、
秋から冬にかけても美味しくいただける緑黄色野菜です。
保存可能なので昔は冬の貴重なビタミン源だったのでしょうね。
冬至にカボチャを食べて元気になろう! というところでしょうか。
今では南半球からも輸入されますし、一年中通して食べることができますね。

カボチャは体内でビタミンAに変わるベータカロチンを多く含んでいます。
とくに西洋カボチャに多いんですよ。
ビタミンAは皮膚だけでなく、目の粘膜の健康も保ちます。
コレステロール値を下げ、生活習慣病やガンの予防効果があります。
皮の部分に多いので、わざわざ剥かずに、一緒に調理して食べましょう。
またビタミンB群も豊富ですよ。
疲労回復や精神的な安定にも役立ちますし、
髪や爪の健康にも重要な役割を果たしています。
女性には大切な栄養素ですね!
そして、意外ですがビタミンCもたっぷり含まれています。
美しいお肌をキープするのに必要なコラーゲン生成に欠かせませんし、
風邪の予防にも効果的です。

そして、忘れてはならないのがビタミンEです。
みなさんもご存知のことと思いますが、
ビタミンEは不妊に効くとされていますよね。
もともと「若返りのビタミン」「老化防止のビタミン」と呼ばれていました。
末梢血管の拡張作用があり、血流をよくしてくれます。
のぼせや肩こりなどの症状がある方におすすめです。
男性不妊にも効果的とされていますよ!
ただし、長期に渡って大量に服用するとよくありません。
サプリを摂っている方はご注意を。
できるだけ食品から摂取するようにしましょうね。

それから日本かぼちゃに多いのが葉酸です。
こちらも貧血予防に欠かせない栄養素ですね。

それでは、漢方的に見ていきましょう。
性質は温(日本カボチャは微涼です)、潤、降作用があります。
五臓は脾胃に入ります。
東洋医学的な効能としては、
健脾益気、胃腸の消化力を高め、元気にしてくれます。
消炎止痛、炎症を抑え、痛みを止めます。
他にも解毒作用などもあります。

体質的には、身体を潤してくれるので陰虚体質の方が一番向いています。
でも、食べ過ぎない限りはどの体質の方もまぁ大丈夫。
私のように食べ過ぎる人は熱の症状が出やすくなりますのでご注意を。
日本カボチャはその点は心配いりませんが、
こちらも食べ過ぎるとむくみの原因となったり下痢なども起こしやすいです。

なぜ温性の食品が夏に? と不思議に思われるかもしれませんね。
夏は何かと身体を冷やす食材が多いもの。
現代ではとくにクーラーや冷菓などの影響で身体が冷えがちです。
そんなときに、このカボチャを食べると冷えすぎを防止してくれるんです。
自然はうまくできていますね!

というわけで、夏の冷え予防にはカボチャをお忘れなく。
食べ過ぎずに、ちょっとずつ毎日食べるのがよさそうです。
肝に銘じます・・・(^_^;)

選ぶときは、手に持ってみて、思ったより重量感があるものがいいです。
すぐに種とわたを取り除き、ラップに包んで冷蔵庫で保存しましょう。
硬くて切りにくいときは(美味しい予感です)、
そのままレンジでちょっとチンしてみましょう。
切りやすくなりますよ! くれぐれも包丁で怪我をしないでくださいね!

私はカボチャと切り昆布を一緒に煮たものが好きですが、和風でも洋風でも、応用自在ですよね。
スープや天ぷら、サラダ、そしてデザートにも使えます。
なぜか、サツマイモと並んで男性には不人気な野菜ですが、
精子を元気にしてくれる作用があるということですし、
美味しく食べてほしいですね。

あなたの妊活を応援します!

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