【男性不妊】東洋医学的な男性不妊の原因とは(4)

早いもので、今年も、もう二週間余りとなりました。盛り上がっていたサッカーのワールド・カップも、あとは決勝を残すのみ。前回のロシア・ワールドカップの覇者のフランスと、前回の準優勝のクロアチアを破ったアルゼンチンとの対決ですね。でも、日本が負けた時点で、興味が無くなった方も少なくないと思いますが。

さて、今日は久しぶりに男性不妊を取り上げます。

今回は「陽萎(ようい)」についてです。

「陽萎」というのは、いわゆる勃起不全、インポテンツのことをいいます。
つまり、勃起しなかったり、勃起状態を継続することができないという症状です。

前回お伝えした「早泄」が、
すぐに射精してしまい性交を継続することができない症状だったのに対し、
「陽萎」は勃起自体に問題があるために、性交を行うことができない
という症状です。

「陽萎」の原因は、
西洋医学的には、加齢であったり、心因性のもの、血管障害などの器質性のもの、
薬物、またはそれらの混合というようなものとされています。

では、東洋医学的に「陽萎」の原因となるのはどういったことかというと
多くが”腎”の弱りからきます。

たとえば、
セックスのしすぎで腎の精を消耗しすぎているときや
先天的に腎精が弱い虚弱な体質であるとき
などです。

その他にも
やたらと恐怖することや驚くことが多くても腎の気は消耗しますし
ストレスなどからびくびくしたり、不安感や焦燥感がずっとある状態も
腎精を消耗してしまいますので
「陽萎」の原因になり得ます。

こういった腎の弱りが原因となっている場合は、
多くの場合で随伴症状として腰や膝がだるくなったり、腰痛、脱毛、冷え
といった症状があります。

「陽萎」の原因が、これら腎の弱りから来ている場合
治療としては、とにかく腎の陽気を補っていきます。

多くの場合が、腎精も消耗していますので
弱りがキツイ場合は、漢方薬を併用した方が効果も上がりやすいです。

養生としては、
疲れを溜めないことや睡眠、セックスや射精のしすぎをセーブするということが
大切になってきます。

また、腎以外の要因でも「陽萎」は起こります。

心配事が非常に深く、心臓や脾臓が弱ってしまった時(心脾両虚)や
肥満により身体の内部に湿熱が溜まってしまった場合などです。
(心臓や脾臓の弱りはあくまでも東洋医学的な見立てですので
西洋医学的に病気があるというわけではありません)

心脾両虚の場合は、脾臓の働きを助け、消化器系の動きを
活発にする治療を行っていきます。
しっかり食物から栄養を取れるようになれば、
心血や腎精が充実して、「陽萎」も治癒していきます。

養生としては、ストレスや心配事をためないことであったり
うまく発散するということが大切ですね。

また肥満からきている場合は
身体の中の湿熱を取り除く治療を行っていきます。

養生は言わずもがなですね。
脂っこい物などの食べすぎを控えましょう。(^_^;)

ということで、今回は「陽萎」について
お届けさせて頂きました。

「陽萎」の症状があると
セックス自体に支障が生じてしまい
必然的に自然妊娠が不可能となってしまいます。

普段の養生でケアできる部分もありますし
鍼灸でのケアでも根本からケアできる症状でもあります。

ぜひ、参考にしてみてくださいね。(^^)

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