妊娠への体作り
「妊娠したい方は、ぬるめの入浴で全身を温めましょう」
「妊娠したい人は、体を冷やさず、温かく保つことが鉄則」です。ニワトリもたまごをヒナに還すためには、温め続けます。人も同じですね。体が冷えると子宮や卵巣の機能が低下します。子宮の冷えは、妊娠に不可欠な排卵がされなくなる「排卵障害」にもつながります。冷えによって子宮や卵巣に血が運ばれないと生殖機能も弱くなります。また、冷えは子宮への着床を妨げるともいわれています。
こうした冷えを、自宅で手軽に体の芯まで温まる状態を作れるのが「半身浴」。
半身浴とは、お腹より下の下半身だけお湯に浸かる入浴方法です。体温より少し高い38℃から40℃程度のぬるま湯に15分程度じっくりと浸かります。短時間であがる全身浴と比べて、時間をかけて温まる半身浴は体の芯が温まり、湯冷めしにくくなります。
15分間も連続して入浴できない方には、「交代浴」をおすすめします。やり方はとても簡単で、ぬるめのお湯で5分程度の入浴を繰返すだけ。最初に温まった後は、シャンプーをして入る、リンスをして入る、体を洗って湯船に入る、ことを行うだけでOK。お湯に浸かるたびに体がポカポカと温まることを実感できるでしょう。
また半身浴は、リラックス&副交感神経優位で安眠につながるため、妊娠したい人にとっては、ストレスも軽減する上に、体も温まりとても効果的です。
- 「妊娠したい方は、ぬるめの入浴で全身を温めましょう」
さらに温め効果を上げたいという方には、「入浴剤」の活用をおすすめします。
入浴剤の歴史は古く、1897年(明治30年)に銭湯向けに販売された「くすり湯 浴剤 中将湯」に遡ります。100年以上の歴史の中で、メーカー各社も「どうしたらもっと体を温められるか?」という研究を重ねてきた歴史があるのです。
その結果、入浴剤入りとさら湯のお風呂に入って、体温をサーモグラフィーで実験したところ入浴剤入りのお風呂は入浴後、体温は冷めにくく、高い体温が体全体に長く持続されているというデータもあります。
何気なく使っている入浴剤も、実は種類ごとに特徴があります。
ご自身の好みに合わせて活用されてみてはどうでしょうか?
*「妊娠したい人にオススメの睡眠とは?」
睡眠不足が続くと女性ホルモンのバランスが乱れます。妊娠したい人は、まずは自分自身の睡眠を見直すことから始めてみましょう!ここでは、妊娠したい人にオススメの睡眠方法をご紹介します。
- 1日7時間の睡眠を確保する
妊娠したい人は、基礎体温を計ることが基本です。睡眠時間が短いと、基礎体温がいつもより高い(もしくは低い)ということに気づきませんか?それは、エストロゲン、プロゲステロンといった女性ホルモンのバランスが乱れている証拠。睡眠不足が続くと、卵子の質が悪化したり、排卵がなくなって不妊症になりやすくなります。多少の個人差はありますが、妊娠したい人は最低限1日7時間以上を確保するようにしましょう。
- 毎日の就寝時間を決める
総務省が2007年に発表した「終身時刻別行動者数及び平均就寝時間」によると、子どものいない家庭の女性は就寝時間が遅いことがわかっており、35歳~39歳の女性の平均就寝時間が23時35分に対し、
子どものいない家庭の同年代の女性は24時という結果が出ています。妊娠したい人は、できるだけ22時以前に、寝るようにしましょう。特に、夜のゴールデンタイム(22時~2時)に熟睡することで、成長ホルモンや女性ホルモンが出てきます。
成長ホルモンはすべての細胞の修復と成長を促すので、当然卵の質も高まり妊娠したい方にオススメです。
- 寝る環境を整える
妊娠したい人は、眠りの環境を整えて、睡眠の質をあげるという意識も大切です。意識していなくても
明るさ、音、湿度、温度、枕など眠りの深さに影響を与えます。
・ 明るさは、月明かり程度がよいといわれています。
・ 音は、入眠しやすいように睡眠用BGMなど落ち着いたものをかけてもよいでしょう。
・ 湿度は、50%前後がベスト
・ 室温は、冬場16~19℃、夏場26℃前後
・ 枕は適切な高さは、細身の方は2.5~3
妊娠と運動の関係とは
- 妊娠と運動の関係とは
妊娠したいのであれば、やはり妊娠しやすい体づくりをすることが大切です。
運動不足、さらに高カロリーで偏った食生活をすることにより、体内外のバランスが崩れ、基礎代謝も
低下していきます。その結果、動脈硬化や高血圧、糖尿病等の生活習慣病や体調不良が起こりやすく
な ってしまいます。
妊娠では、体の調子を整えていくことが大切であるにも関わらず、このような状況では、当然妊娠しに
くくなるのでしょう。バランスのいい食事や、質の高い睡眠、運動等、生活の見直しをしていく必要が
あります。
その中でも、運動は、体のバランスを整えるのにとても効果的ですので、積極的に運動を取り入れていきましょう。
- 運動によってホルモンや内分泌系のバランスが整えられる
私たちのカラダは、内分泌(ホルモン)系、神経系、免疫系という3つが、互いに連携して、絶妙な
バランスを保つことによって正常に機能しています。
これらは、日々の運動によって適度な刺激を与えることにより、活性化していきます。そうすることで
ホルモン分泌や神経系、免疫系の機能が安定していくわけです。
妊娠しやすい体づくりをするにあたっては、卵巣と子宮といった一部を整えていけばいいというもので
はありません。妊娠から出産というプロセスでは、先ほど上げた3つが複雑に連携し、その役割を果た
しています。体の機能を正常に保つために、定期的な運動が役立つのです。
- 適度な運動がベスト
妊娠したいとき、妊娠しやすい体づくりをするために、運動がいいということですが、あまり激しい運動を
するのもよくありません。
激しい運動は酸素の消費量が増えるため、多くの活性酸素を生み出す可能性があります。 活性酸素は脳を損傷し、老化の原因となります、そのため激しい運動は老化を早めることにつながります。
マラソンやトライアスロンのような激しい運動は、逆に体のバランスを崩してしまう可能性があります。
妊娠しやすい体をつくるための運動
以上から、妊娠したいのであれば、適度な運動をすることが、妊娠しやすい体づくりをする上で一番
いいと言えます。
では、どのような運動をするのがよいでしょうか。
「妊娠するためには、もっと運動しなきゃ」
「辛いけど、頑張って運動しないと」
こういったあまりストレスを感じるような状況ではもちろん体にも心にもよくありません。
むしろ運動をすることでストレスを発散できるようにすることが大事です。苦行としての運動ではなく
楽しんで運動をしていきましょう。
おすすめの運動
- ウォーキング
運動の習慣がなかった人でも気軽に始めることができるのがウォーキングです。
いつでも手軽にすることができ、自分のペースでできますので、オススメです。
歩くことによって、生体リズムが整い、ホルモンの分泌も正常になります。また、歩くことにより
脳からエンドルフィン(快感物質)が分泌され、ストレスを発散することができます。
さらに、血行がよくなることで酸素の巡りがよくなり、疲労も軽減されます。
運動の頻度は、週に3~4回、30分程度の運動がオススメです。
- 隙間時間にできる運動
慢性的にこりがあるとか、冷えが辛い人は、隙間時間にできる運動を積極的にすることもいいでしょう。
段差を使って、踏み台昇降をしたり、テレビを見ながら軽くスクワットをしたり、そういったことでも
いい運動になります。
- ストレッチ
体を動かすこととはまた違いますが、ストレッチも妊娠しやすい体づくりをするために役立ちます。
肩こりや冷え性をもっている女性は、全身の血の巡りが悪いため、骨盤内の血流が滞っています。
そのため、子宮や卵巣の動きも停滞してしまい、排卵ができなくなり、着床もうまくいかなくなる
そうです。ストレッチをすることによって、全身の血流を促進することが、子宮・卵巣の働きを活性化
させるのです。
妊娠したい方のための「ファータイルストレッチ」というものがありますので、こういった本を見ながら
ストレッチをすることもいいでしょう。一人でするストレッチだけでなく、パートナーとペアでするストレッチも
ありますので、楽しみながら妊娠しやすい体づくりができます。
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